骨
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人 |
鳥 |
体重に対する骨の割合(%) |
18 |
5 |
体重に対する胸の筋肉(%) |
1 |
25 |
手首の骨数 |
8 |
2 |
掌の骨数 |
5 |
(1) |
骨 |
哺乳類より燐酸カルシウムを多く含むので軽くて丈夫。 |
骨髄のない中空構造。 三角形を組み合わせたトラス構造なので軽くて丈夫。 |
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ハイタカの骨の割合は全体重の11%、羽の全重量より軽い。 ハクトウワシ6.7%、270g(羽は700g) ハト4.4%(頭骨0.2%) ヤマセミ40g(13%) 体重2kgのグンカンドリ110g(羽より軽い) 鶏6.5%(固形分80%、水分20%) |
トラス構造 |
軽量化のため、骨は中空。 強度を保つためトラス状の補強構造になっている。 ペンギンやダチョウなど飛べない鳥の骨には中空構造は見られない。 人より骨折しやすいが、回復も早い。 |
頭蓋骨 |
極度に薄いが、相互に癒合していることと、内部に筋交があることで強い力を付与されている。
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骨格重量 (%) |
象 |
25 |
人 |
18 |
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兎 |
9 |
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ガン |
13.3 |
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ヤマセミ |
13 |
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鶏 |
11.7 |
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ハイタカ |
11 |
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スズメ |
8.4 |
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ミソサザイ |
7.1 |
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フクロウ |
7 |
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ハクトウワシ |
6.7 |
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グンカンドリ |
5.5 |
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ハト |
4.4 |
頸椎 (首) |
0 |
魚類 |
1 |
両生類 |
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7 |
哺乳類 (キリンでも七個)(ミツユビナマケモノ科九個、マナティ科、ホフマンナマケモノ六個) |
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8 |
爬虫類 |
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9〜10 |
獣脚類(肉食恐竜) |
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11 |
インコ ハシボソガラス鳥類最小 |
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12 |
ディクラエオサウルス |
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12 |
ハチドリ |
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13 |
アマツバメ ヨタカ スズガモ |
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14 |
フクロウ、ニワトリ、エミュー スズメ目(除くヒロハシ科) |
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14〜15 |
クイナ科 |
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15 |
ステゴサウルス |
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15 |
ミフウズラ科 アホウドリ トキ セグロカモメ ハヤブサ科 |
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14〜17 |
タカ科 |
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16 |
鴨 ダチョウ |
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17 |
タンチョウ ペリカン科 |
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16〜17 |
ノガン科 |
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17〜18 |
オナガガモ |
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18 |
カツオドリ科 |
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〜19 |
鴨 雁 |
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19 |
マメンチサウルス(草食恐竜の竜脚類) |
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19 |
フラミンゴ |
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16〜20 |
サギ |
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19〜20 |
ツル科 |
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20 |
ウ科 |
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23 |
コハクチョウ オオハクチョウ |
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25 |
コブハクチョウ 鳥類最多 |
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79 |
エラスモサウルス(首長竜)史上最多 |
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地上や水上に適応した鳥類では頸椎数が多い。 |
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ヒトの首の骨は真っ直ぐだが、普通の鳥ではS字にカーブしている。 ヒトは首を伸ばせないが、鳥は伸びる。 |
脊椎数 |
サメ |
400 |
ハクチョウ |
56 |
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ニシン |
55 |
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イモリ |
53 |
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エミュー |
51 |
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鳴禽類 |
35 |
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人 |
34 |
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カメ |
34 |
|
カエル |
9 |
強膜輪 |
眼球を保護する輪状構造の骨。 哺乳類、ワニ類には無い。 |
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舌骨 |
V字型の骨の先端に舌の芯となる骨がある。 哺乳類では芯になる部分が無い。 |
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背骨 |
胸椎と腰椎で10〜22個 ほとんど癒合しているので、人のように自由に曲げられない。 七つの胸骨のうち、2〜5番目は癒合して一つになっている。 最後の七番目は仙骨とくっついている。 飛行には固定している方が有利。(筋肉が少なくてすみ、軽量化が図れる) 羽ばたくときの筋肉の動きを無駄なく骨に伝えるのに役立つ。 |
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上腕骨 |
肩から肘までの骨 滑空する鳥は長い。 アホウドリは特に長い(275mm、18g) ハシボソミズナギドリ100mm、3g キジバト41mm レースバト49mm |
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手首 |
翼角 |
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胸骨 |
両生類以上の脊椎動物に存在。 鳥類では特に発達。 癒合して板状となる。 |
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竜骨突起 |
翼を動かすための胸筋を支える。 飛行能力のある鳥の胸骨には大きな弓形に張り出した部分があり、 これを竜骨と呼んでいる。 竜骨は骨格全体に強度を与えているが、ここに翼を動かす丈夫な胸筋が付くので鳥が空を飛ぶために重要なものである。 |
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烏口骨 |
胸骨とつながり、翼を支える。 |
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鎖骨 |
歩く以外に前足を使う哺乳類と、鳥類に発達。 人では胸骨と肩甲骨をつなぎ、腕の動きを支えている。 鳥では付け根が癒合してV字型。胸骨とは離れている。 これは翼を打ち下ろしたときに、胸でバネのように働いて、跳ね上げるのに役立つ形。 |
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肋骨 |
7本。 |
多くの小鳥や陸鳥 |
9本 |
カモ |
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10〜11本 |
アビ、ウミガラス |
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脛骨 |
?蹠骨とほぼ同じ長さ。 抱卵のときにしゃがんでも重心の移動が少ない。 |
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尾椎 |
5〜6 |
脚 |
離陸時 |
離陸の際に体を空中へと押し上げる働き |
着地時 |
着地時の衝撃を吸収する働き |
骨盤 |
タカ類とフクロウ類は、分類は別だが骨盤の形態は良く似ている。 脚で獲物を攻撃し、押さえつける。 |
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カワウ |
13cm |
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ウミウ |
17cm |
カイツブリ |
膝にある脛骨突起は非常に発達。 |
ハト |
頭部の骨は体重の0.2% |
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翼を支える骨 |
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腕の骨 |
指の骨 |
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鳥 |
主 |
中指 |
コウモリ |
半々 |
中指から小指 |
翼竜 |
従 |
薬指 |
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鳥類 獣脚類 |
哺乳類 |
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指骨式 |
第一指 |
2 |
2 |
第二指 |
3 |
3 |
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第三指 |
4 |
3 |
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第四指 |
5 |
3 |
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第五指 |
0 |
3 |
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鳥類 |
哺乳類 |
中耳の骨数 |
1 |
3 |
下顎の骨数 |
5〜6 |
1 |
相対骨格重量 |
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ガン |
13.3 |
ゾウ |
25.0 |
鶏 |
11.7 |
人 |
15.0 |
スズメ |
8.4 |
犬 |
14.0 |
ミソサザイ |
7.1 |
トガリネズミ |
7.9 |
人の骨の数206
鳥類の骨格は爬虫類や哺乳類に比べると個々の骨が強固に癒合している部分が多く見られる。 それは、癒合による間接の固定化が、体の軽量化につながるため。 運動性は犠牲になるが、骨を癒合させることにより、間接を支える筋肉を少なくすることができる。 骨の癒合は主に胸椎、骨盤、前肢、後肢の肢端部などに見られる。 |
卵 |
繁殖期の雌鶏は、骨格のカルシウムの12%を卵殻の形成に使う。 このような骨格への負担を軽減するため、雌鶏は大きな空洞を持つ 長骨(大腿骨など)内に骨髄骨という形でカルシウムを貯蔵する。 卵殻の形成状況によって破骨細胞や骨芽細胞がカルシウムの収支バランスを取っている。 |